この記事では、高齢者のご両親に免許を返納してもらうために、警察にお願いできるかどうか解説します。
結論から言うと、警察に相談することはできますが、説得して強制的に返納してもらうという強制力はありません。
本文では、警察に説得する方法や対処方法について解説しますので、最後までチェックしてみてください。
高齢者に免許返納を説得したい!警察に依頼することは可能だけど強制できない
各都道府県の警察では、高齢ドライバーやそのご家族などが担当の職員(看護師等の医療系専門職員をはじめとする専門知識の豊富な職員)に相談することができる窓口を利用することができます。
全国統一の専用相談ダイヤル(♯8080)
受付時間は、原則として平日の執務時間内となりますが、発信番号を管轄している都道府県の警察の安全運転相談窓口につながり相談することができます。
ただ、いくら警察だからといって相談にのってくれるだけで、返納させる強制力は残念ながらありません。
というのも、今のところ高齢者に運転をやめさせる法律がないからです。
親に免許返納を説得するときの5つの方法
警察では強制力がないため、運転免許書を返納してもらうためにはまずは家族で説得する必要があります。
しかし、ご自身ではまだ運転は大丈夫と自信がある親御さんがほとんど。
難しいかもしれませんが、まずはご自身できる範囲からやっていきましょう。
①:家族で協力して説得する
本人が運転免許を返納しない意志が強い場合、耳を傾けてくれる可能性は低いですが、まずは家族で話し合って説得をしてみましょう。
もし耳を傾けてくれない時は、免許返納経験者から話してもらうというのも効果があります。
返納した後の生活について不安が少なくなれば、説得に応じてくれる可能性が高くなります。
②:免許返納のメリットを伝える
特に地方の場合、免許を返納することで日々の生活が不便になってしまうことが不安という方がほとんど。
事前に、親が住んでいる地域の自主返納した場合の特典を調べてみた上で、メリットを話してみるのもおすすめです。
また、車を手放すことで浮く金額なども伝えるのもおすすめです。
③:高齢者対応の車「サポカー」にする
ご自身ではまだまだ運転できる、運転は近所への買い物くらいという方であれば「サポカーS」に乗り換えるのもおすすめです。
サポカーSは、高齢ドライバーによる交通事故防止を目的とした車で、政府と自動車メーカーとの取り組みの車となっています。
サポカーには「サポカー」と「サポカーS」の2種類あるのですが、特に高齢者に推奨する「サポカーS」は、レーダーやカメラによって自動ブレーキをかける衝突軽減ブレーキに加え、ペダルを踏み間違えたときの急発進を抑制する装置が備わっています。
サポカーに乗ることで100パーセント事故を防ぐことはできませんが、交通事故を未然に防ぐ可能性は高くなります。
サポカー一覧
10年前に比べると衝突軽減ブレーキなどの安全装備は常識となりつつあり、新車であればサポカーに当てはまる車種はたくさんあります。
ダイハツ
- ミライース(軽自動車)
- ミラトコット(軽自動車)
- キャスト(軽自動車)
- タフト(軽自動車)
- ムーヴ(軽自動車)
- ムーヴカスタム(軽自動車)
- ムーヴキャンパス(軽自動車)
- タント(軽自動車)
- タントファンクラス(軽自動車)
- ブーン(乗用車)
- ロッキー(乗用車)
- トール(乗用車)
- アルティス(乗用車)
- アトレー(商用車)
- ハイゼットトラック(商用車)
- ハイゼットカード(商用車)
- グランマックス(商用車)
トヨタ
- ピクシスエポック
- ピクシスジョイ
- ヤリスZ(ハイブリット車)
- アクアZ
- カローラスポーツG"Z"(ハイブリット車)
- バッソ MODA"G Package”
- ルーミー カスタムG-T
- ビクシス バン デラックス
- ビクシス トラック スタンダード
- カローラ
- カムリ
- プリウス
- MIRAI
マツダ
- MAZDA FLAIR
- MAZDA FLAIR WAGON
- MAZDA FLAIR CROSSOVER
- MAZDA CAROL
- MAZDA SCRUM WAGON
- MAZDA BONGO BRAWNY VAN
- MAZDA BONGO VAN
- MAZDA BONGO TRUCK
- MAZDA SCRUM VAN
- MAZDA SCRUM TRUCK
最新の安全装備を搭載した新車はカーリースがお得!
ここまでサポカーは、最新の車がもっとも安全と言っても過言ではありません。
新車を買うとなるとなかなかハードルも高くなります。
カーリースであれば頭金ナシ、月々定額で新型車に乗ることができ、免許返納時の手続きも簡単です。
サポカーを購入するのを検討するという方は、リースも一度検討してみるのをおすすめします。
この記事のまとめ
この記事では、高齢者のご両親に免許を返納してもらうために、警察にお願いできるかどうか解説します。
結論から言うと、警察に相談することはできますが、説得して強制的に返納してもらうという強制力はありません。
まだまだ運転できるというご両親を説得するのはなかなか難しいですが、例えば運転する場所を限定して徐々に運転する時間を短くする、また万が一のことを考えてサポカーにすることで、こどもとして安心できる方法を取ることができるようになります。